「朝の目覚ましを止めた後、あと5分だけ…と二度寝してしまう」「午後2時、パソコンの画面は見てるのに全く頭に入ってこない」「週末に寝だめしても疲れが取れた気がしない」――私も以前、そんな慢性的な「低空飛行な体調」に悩んでいました。特に30代を過ぎてからは、「若い頃はこうじゃなかった」と、漠然とした焦りを感じる毎日でした。そんな時に出会ったのが、鈴木祐さんの『最高の体調』です。
なぜ、あなたの「ちょっとした不調」は続くのか? 進化医学の視点
この本が「ただの健康本」と一線を画すのは、「進化医学」という切り口です。現代人の不調は、私たちの体が適応してきた「狩猟採集生活」と、私たちが生きる「現代社会」との間に生じた「環境のミスマッチ」からくる、というシンプルな主張です。
具体的には、「炎症」と「不安」が不調の根本原因とされます。一日中座りっぱなし、加工食品の摂取、そしてSNSによる絶え間ない刺激…これら全てが、私たちが何万年もかけて築いた体のシステムに、小さなエラーを絶えず発生させている、という考え方です。この論理には、「確かに、言われてみれば納得できる」と膝を打ちました。
実際に試してみた! 私の日常で起こった「地味だけど確かな一次体験」
科学的根拠は理解できても、実際に試して変化がなければ意味がありません。私が日常生活に取り入れ、特に効果を実感した3つの実践を紹介します。
1. 「腸脳相関」を実感した、トイレでの小さな変化
本書で重視される腸内環境の改善。私は高額なサプリではなく、毎朝の納豆+キムチと、野菜の「かさ増し」(味噌汁にきのこや海藻を入れるなど)という、地味な食習慣を試しました。正直、劇的な変化はありませんでしたが、3週間を過ぎたあたりで、「あれ?朝のトイレがスムーズになった」と感じたんです。そして、これに連動するように、午後の激しい眠気が、「少しだるいな」程度にまで軽減しました。「腸と脳は本当につながってるんだ」と、体で理解できた瞬間でした。
2. 自然への小さな投資が、「集中力の途切れ」を減らした
「自然欠乏症候群」という言葉に心当たりがあった私は、週末にわざわざ遠出するのではなく、仕事の合間にベランダで5分だけ空を見上げる、そして机の上に小さなサボテンを置く、というごく簡単なことを実践しました。驚いたのは、仕事中、理由もなく襲ってきていた焦燥感やイライラが減ったことです。これは、集中力が「途切れる頻度が減った」という、体感でしかわからない変化でした。
3. 最高の効果をもたらした、寝る前の「スマホ断ち」
一番つらかったのが、寝る1時間前のデジタルデトックスです。しかし、これが最も劇的な効果をもたらしました。以前は、目が覚めて「まだ3時か…」とスマホを見てしまい、そこから寝付けなくなることが頻繁にありました。実践後は、夜中に目が覚める回数が激減し、朝の目覚ましが鳴る前にパッと起きられる日が増えました。睡眠の質の改善は、他のどの変化よりも「調子の良さ」を支える土台だと痛感しました。
まとめ|高額なサプリメントより「進化医学」という羅針盤を
『最高の体調』は、単なるハウツー本ではありません。「人間とは本来どういう環境で生きるように設計されているか」という視点から、現代の不調をロジカルに解体し、科学的根拠に基づいた解決策を提示してくれる「体調管理の羅針盤」です。
私はこの本のおかげで、「朝起きられないのは根性が足りないから」ではなく、「午後の眠気は午前の食事や環境のミスマッチからくる」と、自分の不調を客観視できるようになりました。
もしあなたが、「なんとなく調子が悪い」状態で日々を過ごしているなら、高額なサプリや一時的な疲労回復ドリンクに頼る前に、まずこの一冊に投資してみることを強くおすすめします。地味だけど、確実に生活の質を底上げしてくれる、価値のある投資になるはずです。
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※本記事は個人の感想に基づくものです。効果には個人差があります。体調に不安がある場合は医療機関にご相談ください。


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