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正直に言うと、自分には子供がいない。だからこの宿を選んだのは、純粋に「温泉と海が好きだから」という理由だ。実際に泊まってみると、温泉も食事もロケーションも大満足だった。ただ、滞在中ずっと頭の片隅にあったのは「これ、子供と来たらもっと最高だろうな」という気持ちだった。今回はそんな視点も交えながら、鴨川館とその周辺スポットをご紹介する。
鴨川館ってどんな宿?
千葉県鴨川市、太平洋に面した松林の中に佇む温泉旅館「鴨川館」。楽天トラベルの評価は4.60(1,329件)と高く、リピーターも多い。また、安房鴨川駅から車で約5分という好立地だ。送迎も事前予約すれば対応してもらえる。さらに駐車場は100台・無料なので、荷物の多いファミリーでも安心だ。
2019年にリニューアルしており、館内はとにかく清潔感がある。客室は8種類23室。そのうち20室には部屋で入れる温泉半露天風呂が付いている。窓を開けると目の前に太平洋と松林が広がる。つまり、朝起きてそのまま海を眺めながら温泉に浸かれるということだ。「朝から海を見ながら入る客室露天風呂は格別でした」という声も多い。

鴨川シーワールドまで徒歩3分という立地
子連れ旅行の理由として、これ以上ない一点がある。鴨川館から徒歩わずか3分の場所に鴨川シーワールドがあるのだ。
シャチのパフォーマンスで客席がびしょ濡れになる、あの鴨川シーワールド。水族館好きの子はもちろん、普段あまり興味がない子でも大興奮間違いなし。また、前日の夜に鴨川館へ入り、翌朝から丸一日シーワールドを堪能する流れが完璧に成立する。さらに、宿の駐車場にクルマを停めたまま歩いていけるのも嬉しいポイントだ。これは実際に宿泊した方が口コミで絶賛していた。
屋上の温泉プール「ぷーろ HARUKA」が今回いちばんの推しスポット
正直、この温泉プールだけでもここに泊まる価値があると思っている。屋上にオープンした温泉プール「ぷーろ HARUKA」は、源泉「なぎさの湯」を引いた施設だ。水着または専用着衣を着て入るスタイルで、目の前にはただただ太平洋が広がる。
実際に入ってみると、これが本当に気持ちいい。自分が行ったタイミングはたまたま誰もいなかった。つまり、事実上の貸切状態だ。広い湯に浸かりながら海を独り占めする感覚は、日常ではまず味わえない。また、カップルで一緒に入れるのも最高だ。普通の温泉では男女で分かれてしまうが、ここではふたりで同じ景色を見ながら湯に浸かれる。これはロマンチックと言わずして何と言うか。
一方、子連れにとっても同じ理由でおすすめできる。小さな子供を連れていると「誰が一緒に入るか」問題が毎回発生する。しかし温泉プールなら、そのストレスがゼロだ。実際に2歳の子を連れたある利用者は「息子の家以外初めてのプールデビューができて一生の思い出になった」と語っていた。さらに、日の出・日の入りの時間帯はとくに絶景なので、タイミングを狙って入りに行く価値がある。
水着は持参でもOK。ただし、施設には男性・女性用、大人・子供サイズの専用着衣も用意されている。つまり手ぶらで行っても問題ない。なお、更衣室の利用には宿泊部屋のカードキーが必要なので忘れずに。
大浴場も種類が豊富。温泉は二系統を湯めぐり
大浴場は男女入れ替え制で「ときわの湯」と「みぎわの湯」の2種類がある。それぞれ個性がまったく違う。
「ときわの湯」は松林に囲まれた和の雰囲気だ。露天滝風呂、寝湯、安房風呂、箱蒸し風呂、遠赤外線サウナ、水風呂と種類が豊富で、ひとつひとつ試したくなる。一方、「みぎわの湯」は海辺をイメージしたアート空間。高濃度炭酸風呂やスチームサウナが揃っている。「趣の違うお風呂で楽しめた」「炭酸温泉もあって堪能した」という声も多い。
さらに、家族だけでプライベートに使える貸切温泉「まどかの湯」(1,100円/45分)もある。「家庭円満」を願ってつけられた名前というのも粋だ。子連れや夫婦にはとくに使いやすいオプションだと思う。
泉質について補足すると、大浴場「潮騒の湯」はナトリウム-塩化物泉で保温効果が高く、湯冷めしにくい。また屋上プールや客室露天風呂の「なぎさの湯」は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉で、入浴後に肌がツルツルになると評判だ。いずれも適応症に「虚弱児童」が記載されており、子供の肌にも安心できる泉質といえる。
食事は個室でゆっくり。南房総の会席料理に圧倒された
今回は個室食事処を選んだ。畳敷きの部屋に朱塗りのテーブル、障子越しに柔らかな光が差し込む。料理が運ばれる前からすでに、非日常の空気が漂っている。周りを気にせず自分たちのペースで食べられるので、落ち着いた夜を過ごしたい人には特におすすめだ。夕食のスタイルは個室食事処・部屋食・ライブダイニングなど複数から選べる「泊食分離」を採用しており、好みに合わせて選べるのも嬉しい。

まず運ばれてきたのが、色とりどりの十種前菜盛り合わせ。専用の大きなトレーに、ひとつひとつ丁寧に盛り付けられた小皿が並ぶ。また、器のデザインも凝っていて、見ているだけで南房総の旬が伝わってくるような一皿だ。

そしてメインの活造りは、ドライアイスの煙とともに木桶で登場する。煙が晴れると、房州産地魚の鮮やかな刺身が姿を現す。鮮度は言うまでもなく、この演出だけで思わず声が出た。さらに、和牛の肉料理はレタス包みスタイルで上品に仕上げられており、海の幸だけでなく山の幸もしっかり楽しめる構成だ。


蒸し物は昆布蒸しの地魚。黄色い土鍋で運ばれてきて、蓋を開けると出汁の香りがふわっと広がる。コース全体を通じて、南房総の食材をひとつひとつ丁寧に仕上げた印象で、量・質ともに満足度が高かった。
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帰り道に立ち寄るなら「道の駅 鴨川オーシャンパーク」
チェックアウト後、国道128号線沿いにある「道の駅 鴨川オーシャンパーク」に寄ってみた。サザエかピラミッドのようなユニークな外観が目印だ。1階は海産物や新鮮野菜の物産館、2階は漁港直送の海鮮丼レストラン、3階は展望テラスとなっている。また、人工磯の潮だまりプール「千年磯」には水鉄砲などの親水遊具もあり、子供が喜ぶ。さらに漁民公園の足湯は無料で使える。
ただし、お土産を買う目的で来ると少し物足りなさを感じるかもしれない。そのため「ちょっと寄り道して磯遊び・足湯」くらいの気持ちで立ち寄るのがちょうどいい。
お土産の本命は「道の港 まるたけ」
お土産を買うなら、同じ国道128号線沿いにある「道の港 まるたけ」(鴨川市浜荻1008-1)を強くおすすめしたい。「プロが選ぶお土産施設100選」で全国6位、4年連続10位以内入賞という実力店だ。また、海産物に特化した品揃えの濃さが段違いだ。
あじ・さばの干物やいかの一夜干しなど約20種類の自家製干物が並ぶ。さらに房総名物のクジラ加工品(クジラのたれ・ベーコン・塩辛)や、地元のタコの塩辛など、ここでしか買えないものも多い。試食ができるのも嬉しいポイントで、スタッフが親切に説明してくれると口コミでも評判だ。また、旬の魚介は宅急便で全国発送も可能なので、かさばるお土産は自宅に直送するという手もある。ただし、営業時間は8:00〜16:30と早めに閉まる。帰り際は余裕を持って立ち寄ろう。
旅行のバッグ選びも大事
鴨川館のような温泉旅館への1泊旅行、荷物をどう持っていくかも地味に重要だ。着替えや温泉グッズ、お土産のスペースまで考えると、バッグ選びが旅の快適さを左右する。そのため、旅行前にバッグを見直しておくのもおすすめだ。
容量たっぷりで普段使いもできるMIERのダッフルバックパックは、温泉旅行のような1〜2泊に使いやすい。また、3WAY対応の軽量ボストンバッグなら機内持ち込みにも対応できて便利だ。さらに泊まりがけの旅行が増えてきたなら、コスパ重視のスーツケース選びも参考にしてみてほしい。
子供がいなくても十分に満足できる宿だった。しかし改めて思う。鴨川シーワールドへ徒歩3分、家族全員で入れる屋上温泉プール、そして随所に光る細かい気遣い。これを子供と一緒に体験できたら、どれだけ楽しいだろうか。いつかそういう旅の選択肢として、鴨川館はずっと頭の中に残っている。

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